平均の睡眠時間が8時間だとすると人生の3分の1は眠っているということになります。
それだけに、気持ちよく毎日眠ることができるかどうかは人生において、とても重要なこと。
そこで、大事なのが寝具。特に枕の存在は忘れることは出来ません。
枕がかわると眠れないという人がいるくらい、人間にとって睡眠と枕の関係は切っても切れない関係といえるかもしれません。
枕には実にいろいろな種類があり、最近では羽枕が人気のようですが、日本人が考案したスグレモノといえば、なんといってもそば殻の枕ではないでしょうか。
日本では、むかしは草やワラを裁断したものや、ヒエ、モミ殻、砂などが入った枕が多く使われていました。
ところが、八世紀になって中国からソバが入ってきたとき、その実の一番外側にある黒褐色の果皮を枕に入れることを思いついたのです。
以来、そば殻は、あらゆる枕のなかでもっとも人気の高い枕となりました。
そのヒミツは、熱をよく拡散し、頭を冷やす効果があること。湿気が多く、暑い日本の夏には最適で、しかも硬すぎず、軟らかすぎず、そのクッションは絶妙な寝心地です。
そのうえ、頭を動かしても静かなので、いい枕の条件をすべて兼ね備えているといってもいいすぎではないでしょう。
高い羽枕などとちがって、ソバ枕の場合は、そばをつくるために栽培されたものの殻をつかうという意味でも、とても合理的といえます。
同じように熱を発散してくれる小豆の枕と比べても、廃物利用をしてつくられるそば殻はお値段も手頃であり、リサイクルの精神も生かされているスグレモノ!といえるでしょう。