和モチーフと芝居の関係
歌舞伎や文楽見物の折り、演目や役者にちなんだモチーフをコーデのどこかに取り入れると、見物がさらに楽しくなります。
T.O.D.さんの帯留の中からスタッフN村が12点、ちなみモチーフを選びました。もちろん、帯や着物選びにもご参考ください。
*T.O.Dさんの帯留はどちらもご購入いただけます。各¥7,500+税
他のモチーフもございます。こちらをご覧くださいませ。
梅
・演目『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』
「筆法伝授」「道明寺」の段/主人公・菅原道真の定紋が梅鉢。
道真の衣装も梅鉢紋。「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」の歌からも、菅原道真といえば梅。

ふくら雀
・演目『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』
「竹の間」「御殿」の段/話のモデルとなった伊達家の家紋が竹に雀。
主人公政岡の衣装が雪持ち笹に雀。雀の出てくる場面が有名。着物か帯に竹、雪のモチーフがあると完璧。

松
・演目『菅原伝授手習鑑』
「寺子屋」の段/この段の主人公が松王丸、その衣装が雪持ち松、重要な小道具が松の枝。

海老
・市川海老蔵の舞台全般/海老と言えば海老蔵、というかそのまんまですね。成田屋の吉祥模様の一つ。

扇
・尾上菊五郎(と菊之助)の舞台全般/音羽屋の家紋が重ね扇に抱き柏。

桜
桜にちなむ演目は多すぎるので、代表的なものを。どれも舞台の上に満開の桜の木があります。
他アイテムとの組み合わせで意味が変わってきます。
・演目『義経千本桜』
「鳥居前」「吉野山」「川連法眼館」の段/この演目は3人の主人公がいて、
そのうちの狐忠信バージョンが通称「四の切」として上演されることが多い。
他の2バージョン(平知盛、いがみの権太)には桜は出てこない。他に鼓、狐が重要アイテムなので組み合わせるとなお吉。
・演目『祇園祭礼信仰記』
「金閣寺」の段/通常この段だけが上演される。敵に捕らわれ桜の木に縛り付けられたヒロイン・雪姫が、
桜の花びらを集めて鼠の絵を描くと、その鼠が縄を食いちぎる、「爪先鼠」の場面が有名。なので組み合わせるなら鼠。
・演目『京鹿子娘道成寺』
主人公の白拍子花子は蛇の化身。鐘に飛び込んだ後の衣装は鱗柄の小袖。鱗柄や蛇、鐘のモチーフが吉。
・演目『一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)』
「熊谷陣屋」の段/主人公は熊谷直実だが、平敦盛の生死が物語のキーポイント。敦盛と言えば笛。
千鳥
・演目『平家女護島』
俊寛/通常この段のみの上演。ヒロインの名が「千鳥」。帆掛け船も登場するので、こちらも吉。

蝙蝠
・市川海老蔵の舞台全般/成田屋の吉祥模様。同じく市川家所縁の柄・荒磯、牡丹、海老などとの組み合わせが吉。

狐
・演目『義経千本桜』
狐忠信バージョン/言うまでもなく主人公が狐の子。桜の着物に鼓の帯で完璧。

猿
・演目『近頃河原達引(ちかごろかわらのたてひき)』
ヒロインの兄が猿回しの芸人。猿回しの場面が有名。歌舞伎より文楽の上演が多い。猿が「三番叟(さんばそう)」の烏帽子をかぶっているので、「三番叟」ものの舞踊にも。

助六
・『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』
演者によってタイトルが変わるが、いわゆる助六。
成田屋主演の場合のみ、牡丹との組み合わせが吉(市川家の替え紋が牡丹で、助六の衣装は帯も着物も牡丹紋)。

蛇
・『京鹿子娘道成寺』
白拍子花子=蛇の化身。桜との組み合わせが吉。
